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参考になる間取り#3「虎ノ門タワーズレジデンス」

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タワーマンションの魅力

2LDK/116.79m2

「眺めは最高。でもちょっと…」タワーマンション竣工後の見学に同行すると、たまにこんな反応に出くわす。「…」には何が入るか? それは、数字で見る面積よりも「狭く感じる」であったり、超高層を支える太い柱や梁に「圧迫感を覚える」というもの。四方に窓を設けられ、大きな出っ張りも生じにくい一戸建てからの住み替え検討者に比較的多い声、との印象が強い。
だが、タワーマンションも千差万別。上の図面は「虎ノ門タワーズレジデンス」120Aタイプ。LDの3連窓の間口は6m弱。大きな窓が秩序正しく並んだ様は、室内に「凛」とした静寂感を漂わす。また、居室間をつなぐバルコニーが効果的だ。床と高さを揃えたウッドデッキの奥行は3mほどもある。どの部屋からも感じ取れる視覚的な広がりや、開かない窓が少なくないタワーで外気に触れる場所がすぐそこにある安心感は計り知れない。クローズドキッチンに設けられた窓からも、閉塞感を極力排除したい設計者の意図が伝わってくるようだ。
家事動線や収納にも注目。キッチンとランドリースペースは、隣合せにして回廊型に。シューズインクローゼットの脇には大型のストレージを。主寝室は、効率の良い壁面収納を上手く配置し、トイレとの距離も理想的といえよう。玄関もゆったりしていて、これなら中低層マンションにも劣らない開放感が味わえそうな気がする。
マンションに住む利点は大きく三つ。利便性の良い場所。スケールメリットを生かした安全な生活。そして、見晴らし。すべてを最大限享受できるのがタワーマンションの魅力。良い間取りで、充実したタワーライフを送りたい。

建物に不可欠な機能を景色を切り取る額縁に
天井高2.6m、サッシ高2.1m。大きく切り取られた都心の風景はインテリアの一部に。眺めを際立たせたるための脇役は、上質な額縁。つまり、本来耐震性を主たる役割とする柱と梁。規則正しく並んだ柱とガラスの連続は、そこに居る人の気持ちを落ち着かせるから不思議だ。

<虎ノ門タワーズレジデンス>
港区虎ノ門4丁目。東京メトロ日比谷線「神谷町」駅から徒歩6分。地上41階建て、総戸数269戸。真っ白でスレンダーなプロポーションが印象的な建物だ。タワーマンションでは珍しく、最上部に風揺れ対策としての制振装置を備え付けている。都心のタワーマンションを代表する一棟。企画・設計・施工すべて鹿島建設。2006年竣工

著書「住み替え、リフォームの参考にしたいマンションの間取り(『都心に住む by SUUMO』 連載企画 【間取りに恋して】再編)」より転載

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