「管理組合」が物件の魅力を数値化
下の対談記事は、2012年7月に「プレジデントオンライン」に掲載されたもの。「白金タワー」の星野さんとは、このときが初対面。「賃借人にアンケートを取り、自分たちのタワーマンションの良さを市場データとしてまとめた。アピールの材料にしたかった」これには驚いた。非常に印象に残った話だった。
現在マンションデベロッパーは、各種データを駆使して自社プロジェクトの「客観的に優れたポイント」を広告に使う手法が一般化している。それを、管理組合が数年も前からやっていたということ。目的は「自分たちの資産価値を高めるため」。これは2度めの驚きだった。当時はそれほど値上がりが期待できる市場環境ではなかったからだ。
「大規模マンション管理」の取り組み
ちょうどその頃、大規模マンションの管理に携わっておられる方々と知り合いになる機会に恵まれた。不定期に集まり、ワインを飲みながら盛り上がる。場所はそれぞれの大規模マンションの共用施設。ラウンジやパーティルームを予約してもらい、管理の話、デベロッパーの評判、売り方についてどのような感想を持っているのかなど勝手気ままに話し合った。顧客目線、購入後の感想などに触れることができたのはとても良い経験になった。
一番の印象は、「管理に前向きに取り組んでいること」。「抽選で外れた人が役割を担う」マンションの管理組合の活動には、そんな印象が無きにしも非ずだが、実際は正反対だった。デフレがもたらした巨大マンションの増殖。管理運営をいかに推進するか。大規模ならではの悩みや経験を共有するために有機的に集まった組織が「RJC48」。「家の時間」でコーナーを設け、数名の理事長等に執筆を依頼した。
「白金タワー」動画サイト
エリア記事を寄稿したサイト「テラス」で星野さんを拝見。「訪問看護ステーションを誘致」するなど精力的に活動を続けておられるようだ。マンションの枠を超え、「地域の利便施設の取り込み」にまで進出している。