成約単価、23区いずれも跳ねず
下のグラフは、東日本不動産流通機構が発表した「23区地区別、中古マンション成約単価推移」。2018年12月度は、いずれの地区も現状維持ないしはやや下落基調となった。1月は、毎年新規検討客が湧き出る時期であり、3月までの展開が今年の動向を占うとみている。

在庫も変化なし
次に、同じく23区地区別の「中古マンションの在庫件数」を見てみる(下のグラフ)。こちらは主だった変化も傾向も見て取れなかった。ただし、成約件数の前年比では地区別に、都心3区:-5.8%、城東地区:-16.0%、城南地区:9.5%、城西地区:-13.0%、城北地区:15.6%と差が大きく出た。

億ション成約件数が踊り場入りか!?
最後に、東京都の価格帯別成約件数と在庫件数を「7000万円超~1億円」「1億円以上」に絞ってみてみる。在庫は増加基調が変わらず。成約件数は、「7000万円超~1億円」は上昇基調を崩したとは言えないが、「1億円超」はややトレンドを変えたかに見える。2億円を上回る住戸は「動きが鈍くなった」とも言われている。しかしながら、上値を追うような売却希望価格も散見でき、相場全体が弱含みになるような兆候はいまだ見受けられないと考える。
