4月に続き神奈川県横浜市の人口変動について、確認してみたい。というのも新型コロナウイルスによる不動産市場への影響が注目されるなか、大都市圏の住宅需要を大きく支えているのが人口流入であるからだ。
人口増加が目立った区
神奈川県が発表した5月度の人口統計によると、横浜市でもっとも人口が増加したのは4月に続き港北区であった。下のグラフは、横浜市の4月から5月の人口増減をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・港北区:+1,094人
・中区:+709人
・青葉区:+602人
・神奈川区:+593人
・栄区:+589人
横浜市全体では、前月(4月)から6,696人の増加であった。特に、栄区、金沢区、戸塚区は前月と比較して増加が顕著だった。
人口減少となった区
次に、横浜市で減少に陥った地区を見てみる。
人口の減少となったのは、
・瀬谷区:-39人
のみであった。ちなみに、4月は3区(金沢区、栄区、瀬谷区)で減少がみられた。

過去3年を比較
下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「横浜市地区別の4月から5月の人口増減」をまとめたものである。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・鶴見区
・西区
・都築区
・戸塚区
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・中区
・栄区
・磯子区
・金沢区
等が顕著と思われる。
特に中区の増加は、著しいようだ。引き続き人口動態については動向を注目したい。
