2020年11月度、神奈川県「横浜市」の中古マンション市場動向をレポートする。東日本不動産流通機構発表の「成約件数」「成約単価」「在庫件数」の推移より、マーケットの動向を分析してみたい。
マーケットはどのように変化しているのだろうか。
成約件数は、前年同月比 +19.3%
下のグラフは、中古マンション成約件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、神奈川県は折れ線グラフで示している。
11月度のデータは、
・神奈川県：942件（10月:906件、9月:817件、8月:772件、7月: 727件、6月: 748件、5月: 407件、4月:390件）
・横浜市：464件（10月:447件、9月:413件、8月:382件、7月: 351件、6月: 376件、5月: 172件、4月:185件）となり、
これは昨年同月比で、
・神奈川県：+28.2%（10月:+40.0%、9月:-4.8%、8月:+25.7%、7月:-7.2%、6月:-15.2%、5月:-40.2%、4月: -52.1％）
・横浜市：+19.3%（10月:+41.9%、9月:-2.4%、8月:+31.7%、7月:-10.9%、6月:-17.9%、5月:-47.7%、4月:-56.0％）
前月（10月）に続いて昨年同月を大幅に上回った。首都圏の都県別では、神奈川県が2か月連続で昨年同月比の上昇率がもっとも大きかった。ちなみに首都圏は +14.0％（10月は、+31.2％）である。
成約単価は、前年同月比 +3.1%
下のグラフは、中古マンション成約単価の推移をあらわしたものである。
11月度のデータは、
・神奈川県：44.80万円/m2
・横浜市：47.72万円/m2 となり、
これは昨年同月比では、
・神奈川県：+1.5%
・横浜市：+3.1%
横浜市において、昨年実績を上回ったは6か月連続。
在庫件数は、前年同月比 -15.9%
下のグラフは、中古マンション在庫件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、神奈川県は折れ線グラフで示している。2つのトレンドは、ほぼ同じような動きをしている様子が見て取れる。
11月度のデータは、
・神奈川県：9,495件
・横浜市：4,968件（6か月連続で減少） となり、
これは昨年同月比では、
・神奈川県：-18.0%
・横浜市：-15.9%
横浜市において、昨年同月比が2か月連続（10月：-12.7％）で10％超の減少となった。11月の在庫件数は、2017年8月以降最も低い数値である。コロナウイルスによる影響は、当初懸念されていた在庫数の増加でなく、減少であるようだ。
下のグラフは、上記の横浜市中古マンション成約単価と在庫件数の推移をあらわしたものである。引き続き、在庫件数と成約単価をチェックしていきたい。
次回は、神奈川県 湘南地区をレポートする。
参考サイト
神奈川県 横浜市 中古マンション築年数（2020年2月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年3月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年4月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年5月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年6月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年7月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年8月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年9月度）
神奈川県 横浜市 中古マンション市場動向（2020年10月度）