今回は、東京都、神奈川県に続き埼玉県の人口変動について、確認してみたい。というのも新型コロナウイルスによる不動産市場への影響が注目されるなか、大都市圏の住宅需要を大きく支えているのが人口流入であるからだ。
人口増加が目立った市町村
埼玉県が発表した4月度の人口統計によると、もっとも人口が増加したのはさいたま市であった。下のグラフは、埼玉県の3月から4月の人口増減が大きかった主な市町村をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・さいたま市:+3,320人
・川口市:+980人
・川越市:+469人
・草加市:+437人
・富士見市:+426人
等が挙げられ、
埼玉県全体では、前月(3月)から4,590人の増加であった。
人口減少となった市町村
次に、埼玉県で減少に陥った市町村を見てみる。
人口の減少が大きかったのは、
・熊谷市:-283人
・比企郡:-238人
・狭山市:-215人
等であった。
ちなみに、埼玉県の約7割の市町村が減少となった。
過去3年を比較
下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「埼玉県市町村別の3月から4月の人口増減」をまとめたものである。特に増減が顕著だった市町村をとりあげている。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・三郷市
・和光市
・戸田市
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・さいたま市
・川越市
・富士見市
等が顕著と思われる。
特にさいたま市の増加は、著しいようだ。
さいたま市の人口動向
次に、埼玉県の人口増加を牽引している、さいたま市にフォーカスを当ててみる。下のグラフは、さいたま市の3月から4月の人口増減をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・岩槻区:+779人
・浦和区:+639人
・大宮区:+393人
・南区:+340人
さいたま市全地区において、増加となった。
続いて、下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「さいたま市地区別の3月から4月の人口増減」をまとめたものである。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・中央区
・緑区
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・岩槻区
・桜区
・大宮区
・浦和区
等が顕著と思われる。
特に岩槻区の増加は、著しいようだ。引き続き人口動態については動向を注目したい。
参考サイト:
新型コロナウイルスは、23区人口動態へも影響を及ぼしたか?
新型コロナウイルスは、横浜市人口動態へも影響を及ぼすか?
新型コロナウイルスは、川崎市人口動態へも影響を及ぼすか?