今回は、東京都に続き神奈川県横浜市の人口変動について、確認してみたい。というのも新型コロナウイルスによる不動産市場への影響が注目されるなか、大都市圏の住宅需要を大きく支えているのが人口流入であるからだ。
人口増加が目立った区
神奈川県が発表した4月度の人口統計によると、横浜市でもっとも人口が増加したのは港北区であった。下のグラフは、横浜市の3月から4月の人口増減をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・港北区:+1,036人
・神奈川区:+848人
・中区:+842人
・南区:+592人
・鶴見区:+546人
横浜市全体では、前月(3月)から5,385人の増加であった。
人口減少となった区
次に、横浜市で減少に陥った地区を見てみる。
人口の減少となったのは、
・金沢区:-238人
・栄区:-159人
・瀬谷区:-131人
の3つの区であった。

過去3年を比較
下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「横浜市地区別の3月から4月の人口増減」をまとめたものである。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・戸塚区
・金沢区
・鶴見区
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・中区
・青葉区
・都築区
・保土ヶ谷区
・磯子区
等が顕著と思われる。
特に中区の増加は、著しいようだ。引き続き人口動態については動向を注目したい。
