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モデルルームの見方【番外編】+3

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+1.中心線が見えるか?

 たくさんのモデルルームを見学していて思うことは、(自分を客観的に見て)モデルルームの中に居る時間が長い物件とそうでない物件に分かれる、ということです。取材で撮影をする機会も多いですが、言い方を変えると「画像の枚数がとても多いマンション」と「そうでないマンション」に分かれるのです。なぜか。自分で出した結論は「このモデルルームはとても居心地が良い、どうして?と疑問に思った物件は時間がかかってしまう、画像の枚数も多くなってしまう」、です。

 で、ここからが肝心なのですが、居心地の良い空間になるヒントのひとつに「中心線がある」ことです。これまで何度書いたかわからない良い間取りのセオリーに「シンメトリー」があります。左右対称は気が落ち着く効果がある。シンメトリーもある意味「中心線の存在」があるわけですが、左右分かれていなくても、柱や開口部等躯体の一部、空調や照明など設備の配置、窓、壁面装飾など、さりげなく中心が揃っている空間は長く居ても飽きない傾向があります。どこから見ても絵になる。自ずとシャッターを多く切ってしまう。

「パークマンション赤坂氷川町」(2013年7月撮影)
本文とは関係ありません。

 躯体や設備、内装で中心がきれいに揃っている住空間は、家具・調度品がおさまりやすいのは当然と思いますが、(大型家具以外は)逆にバラバラに置いてもサマになるのではないかとさえ思っています。尚、この観点はおもに「リビングダイニング」「マスターベッドルーム」「玄関」に限定した視点だとご理解ください。

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「都心に住むby suumo」(リクルートホールディングス)
連載『間取りに恋して』(2012年3月~2018年8月)再編集
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