昨夜は、東急グループ記者懇親会に参加。「ザ・キャピトルホテル東急」鳳凰の間は、大勢のマスコミ関係者で埋め尽くされていた。

冒頭、「東急のあゆみ」と題した映像が流れた(下のサムネールを参照)。田園都市株式会社からはじまり、都市間の沿線開発、リゾート地への拡大を経て、バブル崩壊で「選択と集中」を余儀なくされた。そして、社運をかけた4大事業として挙げられていたのが「たまプラーザ、リニュアル・拡張(2010完了)」「キャピトルタワー(2010)」「ヒカリエ(2012)」「二子玉川再開発事業(2015完了)」。いずれも不動産開発プロジェクトである。
2019年10月「東京急行電鉄」は「東急」に。77年ぶりに社名を変更した。電鉄事業を分社化、不動産事業を軸足に移すという。その経緯を伝えるためのビデオとも受け取れた。その後、会長・社長のスピーチから不動産事業にまつわるトピックが出るも、交通事業の話題は一切なかった。
「東急」が不動産事業を主軸にするなら、デベロッパーとしての「東急不動産」との棲み分けはどうなるのか。自然と関心が向かう。
会場の一角には、歌舞伎町ビル(高さ約250m)、渋谷再開発群、構造見守りサービスなどブースが出ていて、各担当が近くにいるマスコミ関係者に説明をしていた。渋谷再開発の担当者が流暢な語り口だったので「広報部の方?」と尋ねたら「渋谷再開発事業部のなかの広報担当」だという。本社スタッフでは対応しきれないくらい、情報が膨大なのだろう。ちなみに、その新卒でキャリア10年前後の社員は交通関連部署の配属経験はないという。同期でも半数もいないとか。社名変更には驚かされたが、実態はもっと以前から進行していていたよう。「ようやく、名実ともに」と言ったほうが的確なのかもしれない。