前回は、首都圏における中古マンションのステータス別（成約・新規登録・在庫）築年数の推移を確認した。今回は、同様に東京都の築年数をみてみよう。
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上掲のグラフは、東日本不動産流通機構発表「中古マンションレポート」のなかの東京都における「成約、新規登録、在庫」の築年数推移である。
2008年1月以降、各折れ線グラフは右肩上がりを継続しているが、成約と新規登録はその差が拡大しつつあるようだ。12年1ヵ月を経て、それぞれの数値の違いをまとめてみる。
成約築年数は、12年1ヵ月で「約4.9年」加算
東京都の成約物件の築年数は、2008年1月「15.41年」だったが、2020年2月では「20.26年」になった。12年1か月で、約4.9年加算された。首都圏は約5.2年だったので、首都圏に比べ加算ペースが緩やかである。
新規登録築年数は、12年1か月で「約8.4年」加算
東京都の新規登録物件の築年数は、2008年1月「17.48年」だったが、2020年2月では「25.84年」になった。12年1か月で、約8.4年加算された。首都圏は約9年だったので、首都圏に比べ加算ペースが緩やかである。
在庫築年数は、12年1か月で「約7.3年」加算
東京都の在庫物件の築年数は、2008年1月「16.96年」だったが、2020年2月では「24.28年」になった。12年1ヵ月で、約7.3年加算された。首都圏は約8年だったので、首都圏に比べ加算ペースが穏やかである。
成約と新規登録の差は、12年1か月で「約3.5年」加算
成約物件と新規登録物件の築年数の差は、2008年1月「約2.1年」だったが、2020年2月では「約5.6年」に拡大した。12年1か月で、約3.5年加算された。
成約物件と在庫物件の築年数の差は、2008年1月「約1.6年」だったが、2020年2月では「約4.0年」に拡大した。12年1か月で、約2.4年加算された。
成約と新規登録、および成約と在庫の築年数は拡大傾向にあるようだ。
明日は、埼玉県のデータを抽出し、傾向の違いを確認してみる。
参考サイト：首都圏 中古マンション築年数（2020年2月度）