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森ビル「アーバンラボ」に見る東京の都市開発

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都心を1000分の一で再現

森ビルは1997年以来、東京の都心を1/1000のジオラマで表現し、毎年更新を続けている。巨大な模型はビルの空きフロアを転々と移されていると聞いていた。2011年「六本木ヒルズ」で取材をしたときは「なんて贅沢な保管場所」と思ったものである。

オリンピック招致活動の折、東京都に貸し出したエピソードは有名な話。東京という都市を説明する上で、これほど便利な設備はないのだろう。だが、そのような機会は稀だ。つまり本質的には「未来の都市はどうあるべきか?」を考えつくすために、わざわざ作成し、更新を継続しているのである。

この度、そのジオラマが常設化することとなった。マスコミに公開されたのは2019年10月9日だが、そのフロアは「虎ノ門・麻布台プロジェクト」発表会の会場でもあった。

常設にすることで、模型にプロジェクションマッピングの技術を加え、地形・用途地域・地下鉄交通網を重ね合わせて認識できるようにしたのである。

地形と都市計画図、沿革を学ぶ

高台地は江戸時代に大名屋敷として活用され、現在の広大な緑地や低層住居専用地域に継承されている場所が多い。緑地では皇居・赤坂御所・新宿御苑・有栖川公園・代々木公園・自然教育園などがある。低層住居専用地域は松濤・池田山・島津山などがある。

大小河川の軌道は、所在地の区分や道路・鉄道の経路に応用された。境界や交通インフラの元をたどれば、台地をえぐった川にたどり着くのである。例えば渋谷川(古川)は港区と渋谷区の境界にあたる街を解説するのに好都合である。住宅・商業・工業の用途地域3分類は地形で理解するのが最も効率的だ。

進化し続ける東京圏

森ビルは、東京を国際都市にするために、必要なこととあれば手間やコストを惜しまない。そんなイメージがある。

ところで東京都は「隣接する3県を含めて都市政策を考える」ことを自負する。世界に例を見ない、人口3700万人が集まる都市。GDPは世界一である。人口流入超過をいまだ続け、基盤となる三環状はいよいよ最終段階にきている。

そんな東京圏のジオラマが今後できるとしたら、それは誰が作り、管理するのだろうか。答えは明白なような気もするが。そんなことを考えながら、ウェルカムムービーを眺めていた。下の4分間の映像がそれである。


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