千葉県が発表している人口動態のなかから、市区別の人口増減(ここでは2020年4月1日公表の「前月比」増減率)と国土交通省がは発表している地価公示のなかから千葉県市区別「住宅地変動率」のデータを用い、それらの相関を確認してみたい。
四象限であらわすと、以下のようなゾーン区分となる。
X軸:地価公示 住宅地 変動率
Y軸:人口増減 2020年4月における前月比

グラフ形式は、バブルチャートを採用。バブルのサイズは世帯数である。
・人口増減と地価の相関
・世帯数の多い行政区の分布傾向
等のチェックが目的である。
結果は以下のようになった。

バブルチャートから読み取れること。
・アクアライン料金改定や大型商業施設により地価が上昇した「君津市」「木更津市」を除けば、左下から右上に向かうゾーンにバブルが集まる傾向にある
・人口が増加し、地価上昇の勢いが顕著なのは「浦安市」である
・20万世帯を超える巨大行政区「市川市」「船橋市」「松戸市」はともにプラスの象限に収まっている。
・しかしながら、19万世帯を超える柏市は、人口が増えているにもかかわらず地価下落ゾーンに入っている。
・人口が増えていても、都心から離れた行政区「印西市」「臼井市」「野田市」は柏市を同じく、地価下落ゾーンにある。
今後の注目点としては、「流山市」が浦安に次いで人口が増えているが、将来的なつくばエクスプレス延伸計画に伴い、左右どちらに触れていくのか。