「晴海フラッグ」は広さがウリ。平均専有面積は80m2台。となってくると、2LDKのようなプランは数が少ないことが容易に想像できます。また、最上階や角住戸など条件の良い場所は、一般的には広い住戸が陣取りやすい。ということは、必然的に中住戸の占める割合が高くなるということ。
次に、コンパクト(通常2LDKをコンパクトと呼ぶかどうかは別にして、「晴海フラッグ」に関していえば、2LDKは明らかにコンパクトなほう、ですね)空間を検討する際は、間取りはよく吟味しなければなりません。デッドスペース、使いにくいスペースは、余計に狭さを痛感させることになってしまうからです。
なので、先に申し上げておくと、今回「窓のない居室」は選んでいません。使い方がかなり限定されるからです。NG!と言っているのではありません。繰り返しますが、窓のない部屋は使い方が限られるので、この場では選ばないことにしただけです。明確な用途がある方は、選択肢に加えると良いでしょう。
それと、プロジェクトサイドには確認していないのですが、想像するに「特有のモジュールの概念があるだろうことを留意したほうが良い」を申し上げておきたいです。というのも、マンションはプロジェクトごとにコンセプトがあり、それを具現する意匠・構造・設備・内装と一貫していくのですが、それぞれにモノづくりの単位(モジュール)が異なります。
規格モノの玄関扉を使えば、高額物件やときに大規模物件では「入口が小さく感じ」こともある。逆に、コンパクトな住戸のみで構成されたマンションに大きな扉を付けるといかにもアンバランスな設えになってしまいます。物件ごとに「適したサイズ感」があるということです。
とくに「晴海フラッグ」のような特別スケールの大きい、しかも広さをウリにしている物件は、すべての単位(モジュール)がゆとりのあるサイズに設定されていると想像します。特に玄関や廊下などは通常の60m2のマンションよりも、かなりゆったり作られているのではないでしょうか。(繰り返しますが、これは筆者の想像の域を出ません。)したがって、居室の形や収納の配置など細かなところの使い勝手・スペース効率をみたほうがいいと思いました。
で、今回は2LDKから2タイプ選んでみました。