23区における行政区別の年齢層割合を算出した(データ出典は「東京都」平成31年1月時点)。地価の動向は、若い世代の比率が高いほど上昇圧力がかかる傾向にある。23区全体では、30代以下が42.4%、40代が17.0%、50代が13.3%、60代が10.4%、70代以上が16.9%であった。

30代以下比率トップは「千代田区」、30万人以上では「中野区」
23区における30代以下比率は「42.4%」であった。数値の高かった順位は以下の通り。
「30代以下(比率)ランキング:トップ5」
1.千代田区(47.0%)
2.中央区(45.7%)
3.文京区(44.5%)
4.港区(44.3%)
4.中野区(44.3%)
人口が少ない区が多く、これを人口30万人以上の13区に絞って順位を並べると
1.中野区(44.3%)
2.品川区(44.0%)
3.杉並区(43.6%)
4.新宿区(43.5%)
5.世田谷区(43.0%)
ちなみに、最も割合が低い区は葛飾区(39.3%)で、4割を割り込んでいるのは他に足立区(39.5%)の2つであった。
70代以上トップは「北区」
一方、高齢化が進んでいる地域はどこか。
「70代以上(比率)ランキング:トップ5」
1.北区(20.1%)
2.足立区(19.5%)
3.葛飾区(19.3%)
4.台東区(18.6%)
4.荒川区(18.6%)
なお、絶対数が高い順位は
1.世田谷区(約13.8万人)
2.足立区(約12.8万人)
3.大田区(約12.3万人)
4.練馬区(約12万人)
5.江戸川区(約10.9万人)
最も割合が低いのは、中央区(11.7%)で、絶対数が少ないのは千代田区(約8,200人)であった。
各年代で最も割合が高い区は?
年代別ごとで最も割合が高い区はどこか?
20代以下:江戸川区(17.8%)
20代:中野区(14.4%)
30代:中央区(19.4%)
40代:中央区(21.0%)
50代:世田谷区(14.1%)
60代:葛飾区(11.7%)
70代以上:北区(20.1%)
中央区は、30代と40代で最高割合を記録。マイホーム購入適齢期にあたる年代層の割合値が23区の中でトップだった。近年、湾岸エリアのタワーマンションなどが急速に増えた印象の同区だが、その市場動向を実証するような結果になったといえる。
参考サイト:公示地価「6年連続5%超上昇」は港区のみ