前回まで、首都圏全体、1都3県、さらにエリアを絞って都心3区、城東地区における中古マンションのステータス別(成約・新規登録・在庫)築年数の推移を確認した。今回は、東京都 城南地区の築年数をみてみよう。
上掲のグラフは、東日本不動産流通機構発表「中古マンションレポート」のなかの東京都 城南地区における「成約、新規登録、在庫」の築年数推移である。
2008年1月以降、各折れ線グラフは増減を繰り返しながらも右肩上がりを継続し、成約と新規登録はその差が拡大しつつあるようだ。 12年1ヵ月を経て、それぞれの数値の違いをまとめてみる。
成約築年数は、12年1ヵ月で「約5.4年」加算
城南地区の成約物件の築年数は、2008年1月「15.82年」だったが、2020年2月では「21.22年」になった。12年1か月で、約5.4年加算された。東京都は約4.9年だったので、東京都に比べ加算ペースが急である。
新規登録築年数は、12年1か月で「約9.2年」加算
城南地区の新規登録物件の築年数は、2008年1月「18.68年」だったが、2020年2月では「27.87年」になった。12年1か月で、約9.2年加算された。東京都は約8.4年だったので、東京都に比べ加算ペースが急である。
在庫築年数は、12年1か月で「約7.7年」加算
城南地区の在庫物件の築年数は、2008年1月「17.95年」だったが、2020年2月では「25.64年」になった。12年1ヵ月で、約7.7年加算された。東京都は約7.3年だったので、東京都に比べ加算ペースがやや急である。
成約と新規登録の差は、12年1か月で「約3.8年」加算
成約物件と新規登録物件の築年数の差は、2008年1月「約2.9年」だったが、2020年2月では「約6.7年」に拡大した。12年1か月で、約3.8年加算された。
成約物件と在庫物件の築年数の差は、2008年1月「約2.1年」だったが、2020年2月では「約4.4年」に拡大した。12年1か月で、約2.3年加算された。
成約と新規登録、および成約と在庫の築年数は拡大傾向にあるようだ。
次回は、東京都 城西地区のデータを抽出し、傾向の違いを確認してみる。
参考サイト
首都圏 中古マンション築年数(2020年2月度)
東京都 中古マンション築年数(2020年2月度)
都心3区 中古マンション築年数(2020年2月度)
城東地区 中古マンション築年数(2020年2月度)