過去5回までは、首都圏全体、1都3県における中古マンションのステータス別(成約・新規登録・在庫)築年数の推移を確認した。今回は、さらにエリアを絞って都心3区の築年数をみてみよう。
上掲のグラフは、東日本不動産流通機構発表「中古マンションレポート」のなかの都心3区における「成約、新規登録、在庫」の築年数推移である。
2008年1月以降、各折れ線グラフは右肩上がりを継続しているが、成約と新規登録はその差が拡大しつつあるようだ。12年1ヵ月を経て、それぞれの数値の違いをまとめてみる。
成約築年数は、12年1ヵ月で「約4.1年」加算
都心3区の成約物件の築年数は、2008年1月「13.63年」だったが、2020年2月では「17.73年」になった。12年1か月で、約4.1年加算された。東京都は約4.9年だったので、東京都に比べ加算ペースが緩やかである。
新規登録築年数は、12年1か月で「約7.1年」加算
都心3区の新規登録物件の築年数は、2008年1月「15.56年」だったが、2020年2月では「22.69年」になった。12年1か月で、約7.1年加算された。東京都は約8.4年だったので、東京都に比べ加算ペースが緩やかである。
在庫築年数は、12年1か月で「約6.3年」加算
都心3区の在庫物件の築年数は、2008年1月「14.45年」だったが、2020年2月では「20.79年」になった。12年1ヵ月で、約6.3年加算された。東京都は約7.3年だったので、東京都に比べ加算ペースが穏やかである。
成約と新規登録の差は、12年1か月で「約3.1年」加算
成約物件と新規登録物件の築年数の差は、2008年1月「約1.9年」だったが、2020年2月では「約5.0年」に拡大した。12年1か月で、約3.1年加算された。
成約物件と在庫物件の築年数の差は、2008年1月「約0.8年」だったが、2020年2月では「約3.1年」に拡大した。12年1か月で、約2.3年加算された。
成約と新規登録、および成約と在庫の築年数は拡大傾向にあるようだ。
明日は、東京都 城東地区のデータを抽出し、傾向の違いを確認してみる。