地区別ワースト3
昨日に続き、今日は「東日本大震災時における東京都地区別中古マンション市況」を振り返る。データ抽出は2011年~2012年における「成約単価前年同月比」「在庫件数前年同月比」ワースト3。下表がそれである(データ出典:東日本不動産流通機構)。
2011-2012 | 成約単価前年比 | 在庫件数前年比 |
都心3区ワースト1 | -11.0 | 27.6 |
都心3区ワースト2 | -10.7 | 27.5 |
都心3区ワースト3 | -10.3 | 25.6 |
城東地区ワースト1 | -7.5 | 55.7 |
城東地区ワースト2 | -6.9 | 53.1 |
城東地区ワースト3 | -6.6 | 52.6 |
城南地区ワースト1 | -9.1 | 39.9 |
城南地区ワースト2 | -7.5 | 37.2 |
城南地区ワースト3 | -7.5 | 35.3 |
城西地区ワースト1 | -14.7 | 37.6 |
城西地区ワースト2 | -12.4 | 36.0 |
城西地区ワースト3 | -12.0 | 33.7 |
城北地区ワースト1 | -9.8 | 39.1 |
城北地区ワースト2 | -9.3 | 38.0 |
城北地区ワースト3 | -7.9 | 36.8 |
多摩地区ワースト1 | -9.1 | 32.8 |
多摩地区ワースト2 | -8.4 | 32.1 |
多摩地区ワースト3 | -7.0 | 30.5 |
相場に最も影響を受けた「城西地区」
単価下落の大きかった順に、
城西地区:-12~-15%
都心3区:-10~-11%
城南地区、城北地区:-7.5~-10%
多摩地区:-7~-9%
城東地区:-7%前後
在庫増加率は城東地区が最も高かった(50~55%増)。
リーマンショック時との違い
リーマンショック時は、
都心3区:-18~-23%
城西地区:-14%前後
城南地区:-12~14%
城北地区:-11~-15%
城東地区:-12~14%
多摩地区:-7~-12%
なので、随分と「リスクの中身で影響度が異なる」といえる。
ちなみに、リーマンショック時と東日本大震災時の落ち込みを地区別で比べると
都心3区:リーマンショック時>東日本大震災時
城東地区:リーマンショック時<東日本大震災時
城南地区:リーマンショック時>東日本大震災時
城西地区:リーマンショック時≒東日本大震災時
城北地区:リーマンショック時>東日本大震災時
多摩地区:リーマンショック時≧東日本大震災時