下のグラフは、「中古マンションレポート」(「東日本不動産流通機構」発表)東京都の「価格帯別 成約件数」推移である。

4,000万円を超える価格帯では、ずべての価格帯で上昇基調にある。一方、3,000万円台(黄)はほぼ安定し、以後2,000万円台(グレー)は直近2年ほどからやや下降、1,000万円台(オレンジ)はもう少し早い段階から、1,000万円以下は2014年あたりから下落している。
変化の度合いを見るため、変動率を指数化したグラフがこちら。2008年を100としている。

右端の並びを見ると、低価格帯から順に上がっている。最も高い値を示しているのが1億円超(茶)。11年で3.5倍に膨らんだ。
拡散の起点は顕著である。2013年は、相続税改正が公布されたタイミングだ。以後、上昇傾向を維持したままで、かつその角度が下がっていない点が特徴的といえる。新築マンションの供給減少も影響していると思われる。
参考サイト:マンション価格を押し上げた相続税改正