神奈川県横浜市中古マンション市場動向（2020年8月度）

更新日：18/11/2020

2020年8月度、神奈川県「横浜市」の中古マンション市場動向をレポートする。東日本不動産流通機構発表の「成約件数」「成約単価」「在庫件数」の推移より、マーケットの動向を分析してみたい。

コロナ禍のマーケットはどのように変化しているのだろうか。

下のグラフは、中古マンション成約件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、神奈川県は折れ線グラフで示している。

8月度のデータは、
・神奈川県：772件（7月: 727件、6月: 748件、5月: 407件、4月:390件）
・横浜市：382件（7月: 351件、6月: 376件、5月: 172件、4月:185件）となり、

これは昨年同月比で、
・神奈川県：+25.7%（7月:-7.2%、6月:-15.2%、5月:-40.2%、4月: -52.1％）
・横浜市：+31.7%（7月:-10.9%、6月:-17.9%、5月:-47.7%、4月:-56.0％）

5 か月連続で昨年同月を下回っていたが、8月度は昨年の実績を大きく上回った。神奈川県全体でも、5か月ぶりに昨年同月を大幅に上回った。ちなみに首都圏は +18.2％（7月は、-2.4％）である。

下のグラフは、中古マンション成約単価の推移をあらわしたものである。

8月度のデータは、
・神奈川県：45.01万円/m2
・横浜市：46.71万円/m2　となり、

これは昨年同月比では、
・神奈川県：+4.4%
・横浜市：+7.4%

横浜市においては、3か月連続で昨年同月を上回った。

下のグラフは、中古マンション在庫件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、神奈川県は折れ線グラフで示している。2つのトレンドは、ほぼ同じような動きをしている様子が見て取れる。

8月度のデータは、
・神奈川県：10,688件
・横浜市：5,632件（3か月連続で減少）　となり、

これは昨年同月比では、
・神奈川県：-7.8%
・横浜市：-4.1%

横浜市は、37か月ぶりに前年比がマイナスとなった。コロナウイルスによる影響は確認できない。ちなみに、リーマンショック前後では最高117%増の在庫の積み上げがみられ、東日本大震災では約33％の増加が記録されている。引き続き注視したい。

下のグラフは、上記の横浜市中古マンション成約単価と在庫件数の推移をあらわしたものである。引き続き、在庫件数と成約単価をチェックしていきたい。

次回は、神奈川県湘南地区をレポートする。

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