下表は、2008年~2009年における2年間の中古マンション「成約単価 前年同月比」「在庫件数 前年同月比」ワースト記録上位3を一覧にしたものである(「東日本不動産流通機構」発表)。
左右に並ぶ数値は同月に記録したものとは限らず、リーマンショックが市況に与えた影響を「変動幅」として把握するために抽出していることに留意していただきたい。
2008-2009 | 成約単価前年比 | 在庫件数前年比 |
総武地区ワースト1 | -14.9 | 19.1 |
総武地区ワースト2 | -13.9 | 17.4 |
総武地区ワースト3 | -12.0 | 16.5 |
常磐地区地区ワースト1 | -20.4 | 16.2 |
常磐地区地区ワースト2 | -15.6 | 12.1 |
常磐地区地区ワースト3 | -10.9 | 10.9 |
千葉市ワースト1 | -14.0 | 56.1 |
千葉市ワースト2 | -13.5 | 44.4 |
千葉市ワースト3 | -12.9 | 33.0 |
成約単価の落ち込みは、
常磐地区:-11~-20%
総武地区:-12~-15%
千葉市:-13~-14%
の順であった。
在庫件数の増加率が、千葉市+33~+56%と他の2地区(+10~+19%)を大きく上回っているにも関わらず、相場下落はそこまで影響が及ばなかった。
同じ郊外にあたる「埼玉県」と比較すると、「千葉市の在庫の伸び」が圧倒していることがわかる。埼玉県は4つの地区すべての記録において「30%未満」におさまっているのに対し、千葉市は+33.0%、+44.4%、+56.1%と異常に高い。
東京都と比べると、城北地区(+48.3%~+50.9%)に匹敵するレベルである。