今回は、東京都、神奈川県、埼玉県に続き千葉県の人口変動について、確認してみたい。というのも新型コロナウイルスによる不動産市場への影響が注目されるなか、大都市圏の住宅需要を大きく支えているのが人口流入であるからだ。
人口増加が目立った市町村
千葉県が発表した4月度の人口統計によると、もっとも人口が増加したのは市川市であった。下のグラフは、千葉県の3月から4月の人口増減が大きかった主な市町村をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・市川市:+1,491人
・流山市:+970人
・浦安市:+937人
・千葉市:+894人
・船橋市:+891人
千葉県全体では、前月(3月)から4,339人の増加であった。
人口減少が目立った市町村
次に、千葉県で減少に陥った市町村を見てみる。
人口の減少となったのは、
・茂原市:-231人
・館山市:-222人
・香取市:-209人
・東金市:-199人
・旭 市:-194人
等であった。
埼玉県同様に、千葉県の約7割の市町村が減少となった。

過去3年を比較
下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「千葉県市町村別の3月から4月の人口増減」をまとめたものである。特に増減が顕著だった市町村をとりあげている。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・四街道市
・袖ヶ浦市
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・成田市
・市川市
・千葉市
等が顕著と思われる。
また、千葉県全体の増減数は、
・2018年:+1,947人
・2019年:+1,314人
・2020年:+4,339人
となっている。
前年と比べると、約3倍を超える増加数である。一方で、約7割の市町村が減少傾向にあり、特定地域に集中した増加傾向がみられるようである。引き続き人口動態については動向を注目したい。

参考サイト:
新型コロナウイルスは、23区人口動態へも影響を及ぼしたか?
新型コロナウイルスは、横浜市人口動態へも影響を及ぼすか?
新型コロナウイルスは、川崎市人口動態へも影響を及ぼすか?
新型コロナウイルスは、埼玉県人口動態へも影響を及ぼすか?