今回は、神奈川県、埼玉県に続き千葉県の人口変動について、確認してみたい。というのも新型コロナウイルスによる不動産市場への影響が注目されるなか、大都市圏の住宅需要を大きく支えているのが人口流入であるからだ。
人口増加が目立った市町村
千葉県が発表した5月度の人口統計によると、もっとも人口が増加したのは千葉市であった。下のグラフは、千葉県の4月から5月の人口増減が大きかった主な市町村をあらわしたものである。
人口の増加が顕著だったのは、
・千葉市:+1,327人
・市川市:+751人
・流山市:+732人
・柏市:+658人
・船橋市:+649人
千葉県全体では、前月(4月)から4,799人の増加であった。特に、千葉市が大幅な増加となった。
人口減少が目立った市町村
次に、千葉県で減少に陥った市町村を見てみる。
人口の減少となったのは、
・八街市:-264人
・香取市:-222人
・成田市:-136人
・富里市:-102人
・山武市:-96人
等であった。
前月(4月)大幅な増加となった成田市が、減少に転じた。

過去3年を比較
下のグラフは、2018年、2019年、2020年における「千葉県市町村別の4月から5月の人口増減」をまとめたものである。特に増減が顕著だった市町村をとりあげている。
2020年に前年または前々年と比較して減少が大きかったのは、
・船橋市
・松戸市
・印西市
等が挙げられ、
2020年に前年または前々年と比較して増加が大きかったのは、
・八千代市
・木更津市
・千葉市
等が顕著と思われる。
また、千葉県全体の増減数は、
・2018年:+7,774人
・2019年:+8,847人
・2020年:+4,799人
となっている。
前年と比べると、増加数がおおよそ半減している。特に船橋市は、前年の6割減であった。引き続き人口動態については動向を注目したい。
