前回まで、首都圏全体、1都3県、さらに東京都、埼玉県のエリア別における中古マンションのステータス別（成約・新規登録・在庫）築年数の推移を確認した。今回は、千葉県 総武地区の築年数をみてみよう。
上掲のグラフは、東日本不動産流通機構発表「中古マンションレポート」のなかの千葉県 総武地区における「成約、新規登録、在庫」の築年数推移である。
2008年1月以降、各折れ線グラフは増減を繰り返しながらも右肩上がりを継続している。 12年1ヵ月を経て、それぞれの数値の違いをまとめてみる。
成約築年数は、12年1ヵ月で「約3.6年」加算
総武地区の成約物件の築年数は、2008年1月「21.62年」だったが、2020年2月では「25.26年」になった。12年1か月で、約3.6年加算された。千葉県は約6.2年だったので、千葉県に比べ加算ペースがかなり穏やかである。
新規登録築年数は、12年1か月で「約9.7年」加算
総武地区の新規登録物件の築年数は、2008年1月「18.46年」だったが、2020年2月では「28.17年」になった。12年1か月で、約9.7年加算された。千葉県は約8.7年だったので、千葉県に比べ加算ペースが急である。
在庫築年数は、12年1か月で「約7.3年」加算
総武地区の在庫物件の築年数は、2008年1月「19.31年」だったが、2020年2月では「26.56年」になった。12年1ヵ月で、約7.3年加算された。千葉県は約9.0年だったので、千葉県に比べ加算ペースが穏やかである。
成約と新規登録の差は、12年1か月で「約0.3年」減算
成約物件と新規登録物件の築年数の差は、2008年1月「約3.2年」だったが、2020年2月では「約2.9年」に縮小した。12年1か月で、約0.3年だけ減算された。
成約物件と在庫物件の築年数の差は、2008年1月「約2.3年」だったが、2020年2月では「約1.3年」に縮小した。12年1か月で、約1.0年減算された。
次回は、千葉県 常磐地区のデータを抽出し、傾向の違いを確認してみる。
参考サイト
首都圏 中古マンション築年数（2020年2月度）
東京都 中古マンション築年数（2020年2月度）
千葉県 中古マンション築年数（2020年2月度）