過去3回は、首都圏、東京都、埼玉県における中古マンションのステータス別(成約・新規登録・在庫)築年数の推移を確認した。今回は、同様に千葉県の築年数をみてみよう。
上掲のグラフは、東日本不動産流通機構発表「中古マンションレポート」のなかの千葉県における「成約、新規登録、在庫」の築年数推移である。
2008年1月以降、各折れ線グラフは右肩上がりを継続している。 東京都が2008年時点から3つグラフに開きがあったのに対し、埼玉県は2014年前後まではそれらがほぼ同一線上に並び、その後「成約」が「新規登録・在庫」と開きはじめ、差が拡大、千葉県は埼玉県と同様の傾向にあるが、グラフ間の差が生じるタイミングが2018年とさらに遅い。では以下に、12年1ヵ月を経て、それぞれの数値の違いをまとめてみる。
成約築年数は、12年1ヵ月で「約6.2年」加算
千葉県の成約物件の築年数は、2008年1月「19.43年」だったが、2020年2月では「25.58年」になった。12年1か月で、約6.2年加算された。首都圏は約5.2年だったので、首都圏に比べ加算ペースが急である。
新規登録築年数は、12年1か月で「約8.7年」加算
千葉県の新規登録物件の築年数は、2008年1月「18.75年」だったが、2020年2月では「27.42年」になった。12年1か月で、約8.7年加算された。首都圏は約9年だったので、首都圏に比べ加算ペースが緩やかである。
在庫築年数は、12年1か月で「約9年」加算
千葉県の在庫物件の築年数は、2008年1月「18.35年」だったが、2020年2月では「27.36年」になった。12年1ヵ月で、約9年加算された。首都圏は約8年だったので、首都圏に比べ加算ペースが急である。
成約と新規登録の差は、12年1か月で「約1.2年」加算
成約物件と新規登録物件の築年数の差は、2008年1月「約0.7年」だったが、2020年2月では「約1.8年」に拡大した。12年1か月で、約1.2年加算された。
成約物件と在庫物件の築年数の差は、2008年1月「約1.1年」だったが、2020年2月では「約1.8年」に拡大した。12年1か月で、約0.7年加算された。
成約と新規登録、および成約と在庫の築年数は拡大傾向にあるようだ。
明日は、神奈川県のデータを抽出し、傾向の違いを確認してみる。
参考サイト
首都圏 中古マンション築年数(2020年2月度)
東京都 中古マンション築年数(2020年2月度)
埼玉県 中古マンション築年数(2020年2月度)