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モデルルームの見方【番外編】+3

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+2.タワー最上階オーナーの使い方

  次は、タワーマンションのモデルルームに限ったチェックポイントです。タワーマンションは、戸数規模が大きいこと、さらに面積も幅広くラインナップされることから、モデルルームは1戸ではなく、2,3戸作られることが少なくありません。その場合、中住戸タイプ、角住戸タイプ、そして最上階(最高額住戸)が選ばれるケースが多いと思います。私はこの手のモデルルームに伺ったときは、できるだけ最上階から見るようにします。

 過去記事「タワーマンションを検討するとき、私ならここを見る」の「③上層階の顧客ターゲット設定について」で触れましたが、最高額住戸は「事業主がこの立地・建物を誰に向けて企画したか」を読み取ることができます。さらに重要なことは、その該当する住戸はオーナーの本宅なのか、別宅なのか。どちらを意識したかがわかります。「タワーマンションの最上階に灯りが点くのを見たことがない」と聞いたことはありませんか?実際、幾つかのタワーマンションで住宅としてではなく「経営者の書斎」や「経営者がクライアントや社員を招くためのサロン」的な使い方をしているのを見たことがあります。純粋な住宅用途ではない使われ方をするかどうかは、やはり立地次第です。だから、企画意図として「この立地をどう解釈したか」は、最上階モデルルームを見ればある程度わかるのです。

イメージフォト
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 その後、中住戸や角住戸のモデルルームを見ると、タワーマンションの全体像(どんな世帯が集まるマンションか?)がイメージしやすくなります。

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「都心に住むby suumo」(リクルートホールディングス)
連載『間取りに恋して』(2012年3月~2018年8月)再編集
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