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参考になる間取り#29「パークシティ浜田山」

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季節を知らせるリビングダイニング

3LDK/147.05m2

 当連載は、間取りの解説を目的としている。が、これまで再三取り上げたように、室内空間のアイデアの源泉は周辺環境や隣接地の影響を受ける場合が少なくなく、それなくして特徴を理解することのほうが困難とさえいえる。わかりやすいのがタワー上層階。眺望を軸に設計されることは想像に難くないだろう。幾分視点は異なるが、1階住戸も同じことがいえる。日照やプライバシー、植栽などで家の中の適正な配置が、ときに変わってくるからだ。
(略)
 敷地の南向う側は下り傾斜。鬱蒼と生い茂った森がプライバシーを守ってくれる。高台の南端にあたるため、日照上の懸念もいらない。驚くほど静寂な環境で「まるでリゾートのよう」とは決して大げさな表現でない。そうなれば、寝室は朝の木漏れ陽が入る方向に置くのが正解だろう。2つ配置されたテラスにも注目。西のそれは屋根(上階)があって、午後の快適さを向上させる。ガラス手すりの採用に、フェンスも周囲からの視界を遮る形状は選択しなくて済む。潤沢な緑と空間の一体化を思う存分徹底できるのである。
 一戸建てのような開放感は、間口が広いから。洋室2は居室にあって角部屋である。リビングダイニングは三方に窓が付く。
 物件を選ぶ際、あるひとつのスペックだけに固執するのは好ましくない。「環境と間取り」のように異なる要素が相乗効果をもたらす例は多く、そんな工夫をぜひとも見逃さないようにしたい。

都心の広大な緑を生活空間に

南に向いたリビングは、とくに秋から冬、陽の差し込み具合で季節を感じ取ることができる。東のダイニングは、朝日の角度が春の訪れを知らせてくれるだろう。三方に開いたリビングダイニングはどちらの要素も兼ね備え、さらには時間の感覚さえも教えてくれるはずだ。

杉並区高井戸東。京王井の頭線「浜田山」駅から徒歩9分。従前は三井グループのグラウンド。当時の樹木が一部敷地内に残されている。約8.3haもの広大な敷地に10棟を超える建物(マンション)が並ぶ。当該H棟は駅から最も離れているが、お蔭で南をさえぎる建物がなく、開放感に恵まれた高台の利点を享受できる。地上3階建て(H棟)。総戸数522戸。分譲三井不動産レジデンシャル。施工鹿島建設。2009年竣工。

著書「住み替え、リフォームの参考にしたいマンションの間取り(『都心に住む by SUUMO』 連載企画 【間取りに恋して】再編)」より一部転載

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