埼玉県さいたま市中古マンション市場動向（2020年8月度）

更新日：18/11/2020

2020年8月度、埼玉県「さいたま市」の中古マンション市場動向をレポートする。東日本不動産流通機構発表の「成約件数」「成約単価」「在庫件数」の推移より、マーケットの動向を分析してみたい。

コロナ禍のマーケットはどのように変化しているのだろうか。

下のグラフは、中古マンション成約件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、埼玉県は折れ線グラフで示している。

8月度のデータは、
・埼玉県：353件（7月: 381件、6月: 359件、5月: 202件、4月:223件）
・さいたま市：90件（7月: 98件、6月: 86件、5月:44件、4月:45件）　となり、

これは昨年同月比で、
・埼玉県：+23.4%（7月:+8.9%、6月:-5.8%、5月:-37.5%、4月: -40.8％）
・さいたま市：+13.9%（7月:+14.0%、6月:-8.5%、5月:-43.6%、4月: -50.0％）

前月（7月）に続き昨年の実績を上回った。埼玉県において、全てのエリアが2か月連続で昨年実績を上回った。ちなみに首都圏は 18.2％アップ（7月は、-2.4％）である。

下のグラフは、中古マンション成約単価の推移をあらわしたものである。

8月度のデータは、
・埼玉県：32.91万円/m2
・さいたま市：42.28万円/m2　となり、

これは昨年同月比では、
・埼玉県：+2.5%
・さいたま市：-2.2%

さいたま市は、前月(7月:-9.4％)に続き前年同月比ではマイナスとなった。

下のグラフは、中古マンション在庫件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、埼玉県は折れ線グラフで示している。2つのトレンドは、ほぼ同じような動きをしている。

8月度のデータは、
・埼玉県：4,642件
・さいたま市：1,143件（3か月連続で減少）　となり、

これは昨年同月比では、
・埼玉県：-8.8%
・さいたま市：-10.1%（8か月連続マイナス）

8月の在庫件数は、2018年2月以降最も低い数値である。コロナウイルスによる影響は確認できない。ちなみに、リーマンショック前後では最高131%増の在庫の積み上げがみられ、東日本大震災では54%もの増加が記録されている。引き続き注視したい。

下のグラフは、上記のさいたま市中古マンション成約単価と在庫件数の推移をあらわしたものである。引き続き、在庫件数と成約単価をチェックしていきたい。

次回は、埼玉県中央地区をレポートする。

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埼玉県 さいたま市 中古マンション市場動向（2020年8月度）