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参考になる間取り#37「三田綱町パークマンション」

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集合住宅の邸宅化

2LDK/115.71-128.7m2

 本連載がスタートして丸3年になるが、各階平面図をお見せできなくて残念だと思ったのは今回が初めてかもしれない。ただ、それはとても想像しやすい。上掲間取りの、玄関方向(左上)を中軸に同様のプランをぐるりと3つ回し広げれば、ほぼ完成するから。ワンフロア4戸。すべて角住戸である。
 開口部は柱のみ。洋室の窓の下部以外は壁を設けていない。眺望の魅力を最大限享受できるようにとの計らいだろう。「三田綱町パークマンション」の竣工は、1971年。東京五輪から数年を経て、高度経済成長期を実感するとともに欧米のライフスタイルを取り込もうとした時代だ。当時のパンフレットにはウィスキーグラスを片手にホームパーティに興じる姿や窓いっぱいに東京タワーが描かれたイラストが掲載されている。「眺望に価値を与える」。市場を開拓していこうとする意気込みが感じ取れる一棟である。

(略)

事業主の当時の社長、江戸英雄氏は「技術陣は一流のスタッフです。地震、風、防災への対策も『霞が関』の実績にもとづいて配慮が行われています。安心してお住まいいただけます」(資料引用)とメッセージを送る。世界的大イベントや景気の機運に乗って住宅様式に革新が起きた。5年後もそんな節目になるのだろうか。

資料提供:三井不動産レジデンシャル

眺望と外観の両立

スレンダーなバルコニー柵は、眺めを遮らないように。だが、同仕様の場合、「布団を干す」行為が外観上マイナスに捉われがち。だが、規約で定めているのだろう、当該物件ではその光景はないようだ。設計とルール順守の両立をして、集合住宅の外観は引き立てられる。

港区三田。南北線「麻布十番」駅 徒歩9分。敷地北側に広がる「綱町三井倶楽部」の他にも東は「イタリア大使館」、北西は「オーストラリア大使館」と緑豊かな環境に囲まれている。江戸時代の大名屋敷庭園が源泉。南傾斜地特有の景観である。地上19階地下2階建て。総戸数147戸。分譲三井不動産。施工鹿島建設ほか。1971年竣工。

著書「住み替え、リフォームの参考にしたいマンションの間取り(『都心に住む by SUUMO』 連載企画 【間取りに恋して】再編)」より一部転載

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