埼玉県中央地区中古マンション市場動向（2020年9月度）

投稿日：14/11/2020

2020年9月度、埼玉県「中央地区」の中古マンション市場動向をレポートする。東日本不動産流通機構発表の「成約件数」「成約単価」「在庫件数」の推移より、マーケットの動向を分析してみたい。

マーケットはどのように変化しているのだろうか。

下のグラフは、中古マンション成約件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、埼玉県は折れ線グラフで示している。

9月度のデータは、
・埼玉県：387件（8月:353件、7月: 381件、6月: 359件、5月: 202件、4月:223件）
・中央地区：66件（8月:75件、7月: 69件、6月: 72件、5月: 39件、4月:41件）となり、

これは昨年同月比で、
・埼玉県：-3.3%（8月:+23.4%、7月:+8.9%、6月:-5.8%、5月:-37.5%、4月: -40.8％）
・中央地区：-9.6%（8月:+56.3%、7月:+4.5%、6月:-10.0%、5月:-29.1%、4月:-28.1％）

前月（8月）は首都圏全体において、もっとも上昇率が大きかったが、9月は減少に転じた。埼玉県全体も、前月（8月）の二ケタ増からの減少となった。ちなみに首都圏は -7.3％（8月は、+18.2％）である。

下のグラフは、中古マンション成約単価の推移をあらわしたものである。

9月度のデータは、
・埼玉県：33.70万円/m2
・中央地区：41.76万円/m2　となり、

これは昨年同月比では、
・埼玉県：+3.5%
・中央地区：+5.6%

中央地区においては、前年比で成約件数はマイナスとなったが、成約単価はプラスに転じた。

下のグラフは、中古マンション在庫件数の推移をあらわしたものである。見やすさを考慮し、埼玉県は折れ線グラフで示している。2つのトレンドは、ほぼ同じような動きをしている。

9月度のデータは、
・埼玉県：4,515件
・中央地区：1,095件（4か月連続で減少）　となり、

これは昨年同月比では、
・埼玉県：-9.8%
・中央地区：-1.5%

9月の在庫件数は、2018年8月以降最も低い数値である。コロナウイルスによる影響は確認できない。ちなみに、リーマンショック前後では最高117%増の在庫の積み上げがみられ、東日本大震災では約33％の増加が記録されている。引き続き注視したい。

下のグラフは、上記の中央地区中古マンション成約単価と在庫件数の推移をあらわしたものである。引き続き、在庫件数と成約単価をチェックしていきたい。

次回は、千葉県総武地区をレポートする。

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埼玉県 中央地区 中古マンション市場動向（2020年9月度）